米州と南・西アジアで3桁増益 日精ASBの10月~12月

2023年02月15日

ゴムタイムス社

 日精エー・エス・ビー機械の2023年9月期第1四半期決算は、売上高は69億3300万円で前年同期比1・3%増、営業利益は13億1100万円で同13・7%増、経常利益は800万円で同99・5%減、親会社株主に帰属する純利益は4700万円で同95・8%減となった。

 米州の売上高は29億700万円で前年同期比141・4%増、セグメント利益は3億4200万円で同172・8%増となった。米国経済には先行き不透明感が漂うものの、豊富な受注残高を着実に消化した結果、北米を中心に売上が増加し、地域全体の売上高は増収となった。セグメント利益も増収効果等により増益となった。

 欧州の売上高は7億8700万円で同70・3%減、セグメント損失は8400万円(前年同期はセグメント利益9500万円)となった。ロシア・ウクライナ情勢の影響が色濃く、経済環境には深刻な影響が見られるものの、受注環境は、昨年の展示会効果の恩恵もあり、比較的堅調に推移した。一方、売上高は、前期の受注低迷が響き減収となった。セグメント損失は売上規模の減少及び展示会費用の負担等により赤字となった。

 南・西アジアの売上高は22億3700万円で同86・5%減、セグメント利益は3億900万円で同130・9%増となった 。インド国内市場は受注・売上ともに堅調に推移した。その他地域も受注環境には回復が見られるものの、売上高は前期の受注低迷により回復が遅れている。セグメント利益はインドにおける販管費等の減少により増益となりった。

 東アジアの売上高は10億200万円で同92・1%減、セグメント利益は13億9500万円で同98・4%減となった。コロナ禍における不透明な景況感及び中国市場での経済活動制限の影響を受け、各国市場の引き合いが弱含んでおり、地域全体の売上高は減収となった。セグメント利益も売上規模の減少等により減益となった。

 通期の連結業績予想は、売上高が340億円で前期比12・3%増、営業利益が65億円で同17・0%増、経常利益が70億円で同21・6%減、親会社株主に帰属する純利益が50億円で同18・4%減を見込んでいる。

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