エボニックインダストリーズは2月14日、BMWが立ち上げた「未来志向のサステナブルな自動車素材(FSCM)」プロジェクトに協力し、プラスチックおよびリサイクル用添加剤の専門知識を提供していることを発表した。
「FSCMプロジェクト」は、バリューチェーンの大部分にわたる革新的なプロセスルートと、材料に関するコンセプトを開発し、自動車の製造工程における循環型経済を実現することを主な目的としている。
昨年末に発足した「FSCMプロジェクト」は、BMWグループ、同社、ティッセンクルップ、フラウンホーファー研究所、ミュンヘン工科大学など、19の大手企業および研究機関によるコンソーシアムにより進められている。参加企業・研究機関は、自動車製造における循環化を目指し、サステナブルな材料を使用するための新たなプロセスの開発を目標に掲げている。また同プロジェクトは、ドイツ連邦経済・気候保護省(BMWK)から3年にわたり資金援助を受ける。
コンソーシアムとして協力体制を築くことで、課題を迅速に特定し、解決策を共同で生み出すことができる。FSCMプロジェクトの参加メンバーは、自動車製造は非常に複雑であることから、得られた知識が将来的に商用車や電気製品、家電製品など他の工業製品にも応用でき、ドイツ経済の循環型経済システムにとって強力な原動力になることを期待するとしている。