バルカーは２月22日、連結子会社のバルカーメタルテクノロジーが機能樹脂特殊タンク製品（ふっ素樹脂ライニングタンク）を主な生産品目とする新工場を愛知県田原市に新設すると発表した。新工場は２０２３年７月に建設を開始し、２０２５年１月に完工及び生産開始を予定としている。
同社は半導体関連を中心とする先端産業市場を「戦略市場」として、機能樹脂特殊タンク製品を同市場における業容の拡大を担う「戦略製品」としてそれぞれ位置づけ、サプライチェーンの整備と製品品質の向上に取り組んできた。国内の先端産業市場は将来にわたり大きな需要の発生が見込めるとみていることや、同分野への経営資源の投入は同社戦略とも合致することから、機能樹脂特殊タンク製品の国内生産能力の拡大を目的とした新工場の建設に至った。
新工場は経済産業省の「サプライチェーン対策の国内投資促進事業」の対象事業として採択されており、それによる補助金を資金の一部として建設する。機能樹脂特殊タンク製品は半導体等の工場で使用される薬液の貯蔵に用いられるほか、それらを製造する化学品メーカーからの搬送にも用いられるなど、半導体関連産業からの多様な需要の発生が期待される。
同社は今後も機能樹脂特殊タンク製品などの既存商材の強化と新たなソリューションの投入により、先端産業市場における業容拡大を図っていく。
施設概要◆名称バルカーメタルテクノロジー田原工場（仮）◆所在地愛知県田原市◆敷地面積約１万１５００㎡◆延床面積約５５００㎡◆生産品目機能樹脂特殊タンク製品ほか。
