住友ゴム工業は3月2日、ダンロップブランドでバイオマスとリサイクル原材料を使用したサステナブル原材料比率38%のレースタイヤを開発したと発表した。
開発したタイヤは天然ゴムや天然由来の原材料の活用、またリサイクル鉄から再生した材料を使用することで従来のレースタイヤからサステナブル原材料の比率を高めたレースタイヤ。
3月4日から5日に鈴鹿サーキットで開催される「2023鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デー」にて、「Modulo Nakajima Racing」の「Honda NSX-GT」に同タイヤを装着し、デモンストレーションレースを行う。
サステナブル原材料比率を高めたレースタイヤのサイド部のロゴステッカーデザインは、ダンロップブランドロゴの左端に描かれたシンボルマークから放たれた矢が変化し、SDGsの17の目標を意味する17マスのグリーンのチェッカーフラッグにたどり着くという想いを込めている。
ダンロップは、モータースポーツの裾野を広げるべく、四輪・二輪の国内外のモータースポーツレースにおいて、トップクラスから入門クラスまでの幅広いカテゴリーでタイヤ供給を行っている。今後は2024年までにサステナブル原材料比率を高めたレースタイヤを一部のレースへ投入することを目標に開発を進めることで、サステナブルなモータースポーツの実現に貢献していく。
同社では、サステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」において、サプライチェーン全体を通じたCO2の削減を目指し、2030年に製造するタイヤのサステナブル原材料比率を40%に、2050年には100%サステナブルタイヤを実現することを目標としている。
最新の車両を投入するタイヤ開発の最前線にあたるモータースポーツ分野において、サステナブル原材料を使った製品開発を行うことで、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速していく。
2023年03月06日