30ｂｙ30アライアンスに参加　島津製作所、生物多様性保全

　島津製作所は３月３日、環境省を含む17の自治体・団体・企業が発足させた「生物多様性のための30ｂｙ30アライアンス」に参加したと発表した。

　「30ｂｙ30」（サーティ・バイ・サーティ）とは、２０３０年までに生物多様性の損失を食い止め回復させる「ネイチャーポジティブ」に向けて「２０３０年までに国内の陸と海の30％以上を健全な生態系として保全・保護しよう」とする目標で、２０２１年６月のＧ７サミット（英コーンウォールで開催）において、Ｇ７各国が同じ目標に取り組むことを約束している。同アライアンスは、30ｂｙ30を達成するため、生物多様性の保全が図られている土地をＯＥＣＭ（保護地域以外で生物多様性保全に資する地域）として国際データベースに登録することを推進している。

　同社は、本社・三条工場（京都市中京区）に約８０００㎡の緑地帯「島津の森」を整備している。「地域在来種を中心とした生物多様性保全と文化継承」「生態系ネットワークを意識した、生物の生息場所や環境の提供」「産学連携による分析技術を活用した土壌管理」の３つの視点から森づくり活動を進めており、同アライアンスの趣旨に賛同した。同社は、今後も地球・社会・人との調和を図りながら、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。

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