ダウは3月6日、同社と、クリーンエネルギー発電⽤の先進原⼦炉および燃料技術の主要開発企業であるX―エナジー・リアクター・カンパニー(X―エナジー)は、北⽶の産業施設向けに初のグリッドスケール先進原⼦炉を実証するための共同開発契約(JDA)を1日に締結したと発表した。
同社は、⽶国エネルギー省(DOE)の先進原子炉実証プログラム(ARDP)協⼒協定の二次請負会社として、X―エナジーと協⼒し、同社の⽶国メキシコ湾岸地域拠点の1つにXe―100⾼温ガス冷却炉(HTGR)プラントを4基設置し、2030年までに安全、信頼性、かつ低炭素の電⼒と蒸気を提供することを意図している。JDAには最大5000万ドルのエンジニアリング作業が含まれており、その半分についてはARDPから、残りの半分については同社から資⾦提供を受けることが可能となる。
同社とX―エナジーは、DOEと協⼒し、その審査と承認に従って2023年に⽴地選定を最終化する予定としている。両社は、プロジェクトの進捗に応じて、JDAの下でARDP関連のさらなる業務を⾏っていく。さらに、両社は、他の産業界の顧客がXe―100産業⽤低炭素エネルギー技術を効果的に利⽤できるように、このプロジェクトから得られた技術および知識を共同でライセンス化し、活用するための枠組みを開発することに合意している。