DICは3月8日、同社の子会社であるDICカラーデザイン社が、2023年3月16日にオンラインにて「カラーユニバーサルデザインの価値と活用~色彩がSDGsのためにできること~」を開催すると発表した。同セミナーでは、多様性ある社会における色使いの課題を把握し、同社グループのカラーユニバーサルデザインの取り組みを通して、情報が伝わるカラーデザインのポイント、色彩がSDGsの実現に向けて貢献できることについて伝える。
開催形式はZoom配信によるオンラインセミナーで、参加費は視聴者1名5500円(税込)、定員は450名。対象は、デザイン部門、総務・広報部門など企業でSDGs推進に携わる幅広い職種の方。登壇者は、DICカラーデザイン社カラーストラテジーグループ/カラープランナーの竹下友美氏。
SDGsの基本理念は「誰一人取り残さない」こととなっている。17のゴールの中には、例えば「4 質の高い教育をみんなに」がある。教科書やテストの色使い、コミュニケーションの現場などにおいて、色覚特性の違いによって問題の内容が伝わりにくかったり、色名だけの指示では齟齬が生まれたりする場合がある。そうしたことが無いように、誰もが平等に学ぶべき情報にアクセスできることは重要となる。また、「8 働きがいも経済成長も」にあるように、誰もが働きがいのある仕事の機会を得る権利がある。色覚特性を理由にした雇用機会の損失を無くすためにも、労働環境をカラーバリアフリーに整え、企業側が色覚の多様性に対する知識を持つことも必要となってくる。同社は、多様な色覚特性を持つ方や視力の低下した高齢者など、様々な人々を取り残さず、より持続可能な未来を築くために、色使いを工夫することで色覚多様性に対応できることがあるとしている。