住友ゴム工業は3月7日、同社の白河工場が、緑地の良好な管理運営等により、地域社会への貢献や環境改善等に顕著な功績のあった企業緑地とその活動を表彰する「第11回みどりの社会貢献賞」を受賞したと発表した。
同社白河工場は、1974年に操業を開始して以来、「自然との調和」「公害を出さない」「地域との密着」のスローガンのもと緑化推進活動や地域社会貢献活動を行っている。今回の受賞では審査委員長仙田満氏(東京工業大学名誉教授)をはじめとする審査委員から「約50年の長きにわたり、森林整備や植樹を実施し、緑豊かな工場を育ててきた」「自然環境保護と環境緑化を約50年間継続してきた」など、長い間さまざまな活動を続けてきたことが高く評価された。
緑化推進活動では、里山「GENKIの森」の健康的な森づくりや各種イベント、団体、市民へ工場で育てた苗木の提供、全国植樹祭実行委員会主催の全国植樹祭への参加、福島県主催のスキー場跡地である赤面山への植樹など工場敷地内での緑化活動にとどまらず、地域のみどりに関する活動にも積極的に取り組んでいる点が評価された。
生物多様性の保全では、工場処理水を活用したビオトープできれいな水にしか生息しない蛍を育てている点、また、絶滅危惧種であるアサザやカタクリ群生地など工場敷地内に自生する植物の保護にも努めている点が評価された。
地域社会貢献活動では、福祉施設へのボランティア活動や、福島県・他主催のふくしま海ごみ削減プロジェクトへの参加、白河市へ生理用品を寄付、交通遺児激励基金運営委員会へ交通遺児激励基金を寄付、スポーツ大会の主催・支援、市内幼稚園に蜂誘引器を設置などにより地域との交流を深め、地域に愛される工場を目指している点が評価された。
地球温暖化への配慮では、次世代エネルギーとして期待されている水素活用に向けた実証実験や従業員駐車場にカーポート型太陽光発電パネルを設置するなど、カーボンニュートラル化に向けた取り組みを進めている点が評価された。
同社は、今後も環境保全や地域との共生を図るため、さまざまな活動を行い、持続可能な社会の発展に貢献していくとしている。