健康経営銘柄２０２３に選定　島津製作所が３年連続で

　島津製作所は３月８日、健康経営に優れた上場企業として、経済産業省と東京証券取引所による「健康経営銘柄２０２３」に選定されたと発表した。
　同銘柄は社員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる企業を選定するもの。同社は３年連続で選ばれた。
　また、経済産業省と日本健康会議による「健康経営優良法人～ホワイト５００～」に７年連続で認定された。上場企業に限らず、優良な健康経営を実践している大規模法人を認定するものとなる。
　同社は従業員一人ひとりが健康で安全に、活き活きと働くことが経営の基盤であると考えている。経営理念「『人と地球の健康』への願いを実現する」のもと、社員が仲間と共に健康を管理・促進する環境を整え、同社が生み出すヘルスケアに関わる技術・製品・サービスを社員とその家族にも還元し、共に成長する会社を目指していく。
　同社の健康経営への取り組みとしては、２０１７年に「健康宣言」を制定し、自律的な健康づくりを後押しする取り組みを推進している。その一環として、運動、食事、禁煙、こころ、睡眠の５つの分野で展開する活動「ミル・ミル・Ｇｅｎｋｉ」を健康保険組合、労働組合と一体となって進めている。
　誰もが自分の健診結果を意識して、自ら改善を目指すというポピュレーションアプローチの観点から、２０２１年に定期健康診断の受診者全員を対象とした「健診チャレンジ」を開始した。
　健診結果から血圧や中性脂肪など９項目をスコア化し、健康状態の推移を可視化している。同社全体の健康スコアの平均値は、取り組み開始前である２０２０年度の８４・７ポイントから、２０２２年度は８５・５ポイントまで上昇した。