ダイセルが国内企業で唯一生産する酢酸セルロースは、植物由来のセルロースと食酢の主成分である酢酸を原料として製造されるバイオマス素材。セルロースは木材や綿花など非可食性の植物由来から得られるため、トウモロコシやサトウキビを原料とする生分解性素材とは違い、「現在社会問題となっている食糧問題と競合しない」(同社)点が特徴だ。
海洋ブラスチックゴミ問題が社会問題となるなかで、海水中での生分解性を飛躍的に向上させた高生分解性酢酸セルロース「CAFBLO(キャフブロ)」を開発した。CAFBLOは21年8月に海洋生分解性を証明する国際認証「OK biodegradable
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