主要上場プラスチック企業の23年3月期第3四半期連結決算の営業利益をランキングした。39社中営業利益増減率を記載していない四国化成工業を除く38社中、増益となったのは15社で、減益企業が23社となった。そのうち営業損失企業は3社となった。上位10社中増益
首位の東ソーは営業利益が589億円で前年同期比44・9%減となった。機能商品セグメントは増益となったものの、石油化学事業はエチレン、プロピレン、キュメン等のオレフィン製品やポリエチレン樹脂の出荷減少により減益となった。また、クロル・アルカリ事業はナフサや石炭等の原燃料価格上昇に伴う交易条件の悪化により減益となったことが響いた。
2位の日産化学は388億1100万円で同14・4%増となった。農業化学品事業と機能性材料事業の好調を要因として営業利益は2年連続で過去最高益を記録している。
38社中最も増益率が高かったのはエンプラスで同218・3%増となった。半導体向けのICソケットなどを展開するセミコンダクター事業が業績をけん引し、営業利益は前年同期を大きく上回った。 全文:約517文字