リコーは3月10日から手軽に樹脂材料の判別を行える、小型・軽量の樹脂判別ハンディセンサー「RICOH HANDY PLASTIC SENSOR B150」を発売した。同製品は廃プラスチック排出事業者や中間処理業者など、プラスチックのリサイクルに携わる事業者様向けに開発し、22年4月より実証実験を行ってきた。このたび製品として同センサーの販売を開始することで、マテリアルリサイクル促進における課題であった分別プロセスの効率化を推進し、循環型社会の実現に貢献する。本体価格は89万8000円(消費税別)。初年度500台の販売を目指す。
発売にあたって次の機能を追加した。①判別する樹脂を7種類から13種類に増加。あらかじめ登録してある樹脂7種類(PE、PP、PVC、PS、PET、ABS、PC)に6種類(PA、PMMA、POM、PBT、PLA、PETーG)を加え、13種類の素材判別が可能になった。また、利用者自身で樹脂の登録が行えるユーザー登録機能も引き続き搭載している。
②混合樹脂の比率・純度測定機能」を追加。追加された混合比率モードを使用し、複数の樹脂が混合された素材に対し、混合・積層樹脂の比率(最大3種類)を算出することが可能。用途別に測定モードを切り替えることで、混錬・積層樹脂など回収したプラスチックの判別精度向上や完成品検査で活用できる。
同センサーは22年4月から累計で160ユーザーへ貸出を実施し、その後10ユーザーには長期的な試験運用を行ってきた結果、マテリアルリサイクル率の向上とお客様の業務フロー改善の貢献に繋がっている。プラスチックの識別を正確に素早く実施する方法として利用されるなか、ユーザーからの声を製品に反映し、機能の拡充を進めてきた。
2023年03月11日