ＤＩＣは３月13日、共押出多層フィルム「ＤＩＦＡＲＥＮ」の全銘柄について、２０２３年４月３日納入分より価格改定すると発表した。価格改定幅は１連（５００㎡）あたり２００円（厚み20μｍ換算）。
世界のエネルギー事情は資源価格の高騰が継続し、その影響で国内でも電力や燃料などのエネルギー価格が高騰している。同社においても、電力料金の大幅な値上げに伴う製造コストの増加に加え、物流費、副資材費も増加し続けている。また、サプライチェーンの上流に位置する原料メーカーも同様にエネルギー価格高騰に伴う価格転嫁を進めており、同社が安定的に原材料を調達し、製品を供給するためには値上げの受け入れが避けられない状況となっている。同社は、これらのコスト増加分は効率化などの自助努力で吸収できる範囲を超えており、今後の事業継続のためには製品価格に転嫁せざるを得ないと判断し、価格改定を決定した。
