早川ゴムのシート防水工法 ウッドデザイン賞を受賞

2023年03月15日

ゴムタイムス社

 早川ゴム(広島県福山市、横田幸治社長)は3月14日、CLT建築向けのシート防水工法「IB―HDF―CLT工法」が、日本ウッドデザイン協会が主催するWOOD DESIGN AWARD2022のライフデザイン部門技術・建材分野にてウッドデザイン賞を受賞したと発表した。
 「木材」は再生可能な循環資源であり、長期間炭素を大気に戻さず建築物に蓄積出来る為、木材を積極的に利用することは脱炭素社会を実現するための有効な手立てとなる。同社は、SDGsへ積極的に取り組み、2050年脱炭素の実現に向けて、以前より木造建築物の屋根に使用出来る各種工法の開発を継続してきた。
 今回受賞したIB―HDF―CLT工法は、CLT(直交集成板)を屋根下地とし、飛び火認定を取得したIBシートを防水材として採用したものであり、同社は、木造建築物で意匠性の高いフラット屋根の実現という、新たな価値の創造が評価されたとしている。
 また同社は、北海道立総合研究機構林産試験場での試験施工を通じ、防水層下及び断熱材下の温度・湿度の計測を2年間継続し、快適な居住空間を実現する為の研究を実施している。
 同社は、IB―HDF―CLT工法は意匠性の実現だけではなく、高い耐久性と水密性により、積雪地域ではCLT建築物の屋根に雪を溜めておくこと(無落雪)を可能とし、落雪、雪下ろし事故の軽減に貢献するだけではなく、その地域の木材を使うことによって新たなバリューチェーンの構築も実現できるとしている。
 ウッドデザイン賞とは一般社団法人日本ウッドデザイン協会が主催する、木で暮らしと社会を豊かにするモノ・コトを表彰し、国内外に発信するための顕彰制度となっている。

 

施工イメージ図

施工イメージ図

林産試験場実験棟

林産試験場実験棟

 

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー