ミドリ安全が発売決定 掘削作業用アシストスーツ

2023年03月16日

ゴムタイムス社

 ミドリ安全は3月14日、東日本電信電話(NTT東日本)、西日本電信電話(NTT西日本)とダイヤ工業が共同開発した電柱建設工事における掘削作業用アシストスーツ「DARWING Hakobelude Leggers MODEL」(ダーウィンハコベルデ レガースモデル)、および腕支援オプションパーツ「TRA+」を取り扱うことを決定したと発表した。

 同製品は、電柱設置工事における複式ショベルを使った掘削作業の負荷軽減のために開発されたもので、人工筋肉を活用することで、腕や腰、脚部分の筋肉負担の軽減(筋負荷実験において最大82・8%軽減)が期待できる。作業員の負荷軽減や、労働環境改善に関する取り組みの一貫となる。同製品は2023年4月より、全国のミドリ安全の販売拠点、及びEC各サイトにて販売開始予定となっている。

 同製品の特長として、①高反発ゴムと人工筋肉で動作をサポート(背面に配置された高反発ゴムと空気圧式の人工筋肉が動作をサポート)、②約1kgの軽量設計(衣服のように軽く、作業の動きを邪魔することなく負荷軽減を実現)、③電力不要(人工筋肉は手動ポンプで調整するので、外部電力は一切不要)の3点が挙げられる。

 着用手順は、胸まわりと足まわりのベルトを締めるだけとなっている。また、重量は標準的な電動タイプのアシストスーツの4分の1の重さである約1kgと非常に軽量で、背中、腰、脚、腕をアシストする。作業者が腰を落とした中腰姿勢をとり、砂をすくおうとすると人工筋肉とゴム部分が伸長し、土砂をすくい上げる際に伸長した部分が収縮することでアシスト力を発揮し、作業負荷を軽減する。

 負荷の軽減効果は、未着用時と比較し、対象の筋肉に対して最大3~8割となっている。さらに、製品を着用することで不良姿勢を取りづらくなり、腰部への負担を軽減する。また、暑熱対策のため背中には保冷剤を挿入するスペースを設けている。

 

作業員の負荷を軽減

作業員の負荷を軽減

ダーウィン ハコベルデ

ダーウィン ハコベルデ

Leggers MODEL

Leggers MODEL

TRA+

TRA+

掘削作業用複式ショベル

掘削作業用複式ショベル

掘削作業

掘削作業

作業負荷を軽減

作業負荷を軽減

人工筋肉の仕組み

人工筋肉の仕組み

投げ下ろし動作

投げ下ろし動作

筋肉負担量の軽減効果①

筋肉負担量の軽減効果①

しゃがみ動作

しゃがみ動作

筋肉負担量の軽減効果②

筋肉負担量の軽減効果②

持ち上げ動作

持ち上げ動作

筋肉負担量の軽減効果③

筋肉負担量の軽減効果③

 

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