三菱ケミカルが値上げ　ＭＭＡモノマー、ＭＡＡ等

　三菱ケミカルグループは３月14日、ＭＭＡ（メチルメタクリレート）モノマー、ＭＡＡ（メタクリル酸）およびメタクリル酸エステル類について、２０２３年４月１日納入分より国内価格を改訂すると発表した。

　対象製品と改定幅は、ＭＭＡモノマー、ＭＡＡが国内価格＋30円／ｋｇ、メタクリル酸エステル類（ＢＭＡ・ＨＥＭＡ等）が国内価格＋30円／ｋｇ以上となっている。

　ＭＭＡ主要原料であるナフサ価格の上昇は、２０２２年４～６月をピークに一旦落ち着きをみせているが、一方でＭＭＡ製造にかかる用役、物流等のコストは原燃料価格の高騰に伴い、近年大幅に上昇している。同社グループは、自助努力により製造コスト上昇分を吸収するために努力を続けてきたが、引き続き良品質製品を安定的に供給するためには、価格改定を実施することが必要と判断し、国内取引先との価格交渉に入ることを決定した。