ハマヒート・スーパー80発売　横浜ゴム、高温耐熱コンベヤ

　横浜ゴムは３月15日、耐熱性コンベヤベルトとして好評を博している「ＨＡＭＡＨＥＡＴ」シリーズから高温耐熱性コンベヤベルト「ハマヒート・スーパー80」を発売したと発表した。
　高温耐熱性ベルトの主要業種は鉄鋼やセメントであり、焼結鉱やコークス、焼結成品、クリンカーなど高温または中温の物質を運搬する用途で使用する。
　搬送物の温度や環境温度などの使用条件によりベルト表面の温度は上昇し、ベルトが劣化することで寿命が短くなるため、以前より熱によるベルトの劣化を防ぐ商品が求められていた。同社はこうしたニーズに応えるため、様々な耐熱性ベルトを生み出してきたゴム配合技術を駆使し、「ＨＡＭＡＨＥＡＴ」シリーズを開発している。
　「ハマヒート・スーパー80」は、高温耐熱性が非常に高く評価されている「ＨＡＭＡＨＥＡＴ」シリーズのハイグレード商品「ＨＡＭＡＨＥＡＴ　Ｓｕｐｅｒ　１００」をベースに、より使用条件に合わせて性能を最適化し、コストパフォーマンスに優れた商品の提供を目指して開発したミドルグレード商品。耐熱老化特性および耐摩耗性能に優れ、許容ベルト表面温度１８０℃までの高温搬送物、特にセメントのクリンカー搬送用途に最適なコンベヤベルトとなる。
　同社は２０２１年度から２０２３年度までの中期経営計画「ヨコハマ・トランスフォーメーション・２０２３）に取り組んでいる。
　ＭＢ事業では強みであるホース配管事業と工業資材事業にリソースを集中してＭＢ事業の成長を牽引し、安定収益を確保できる構造を目指している。その施策のひとつとして工業資材事業では、得意市場であるコンベヤベルト市場における圧倒的なプレゼンスの確立を掲げている。

「ＨＡＭＡＨＥＡＴ　Ｓｕｐｅｒ 80」（イメージ）