東レは、2022年に販売を開始した100%植物由来のナイロン繊維「ecodear(エコディア)N510」の事業展開に注力している。エコディアはバイオマス由来ポリマー素材・製品の統合ブランド。同社は2013年度からポリ乳酸(PLA)の製品ブランドとして展開していた「Ecodear」の定義を拡張し、現在は事業展開を行うバイオマス由来ポリマー素材・製品全般にエコディアを適用している。
エコディアは、「エコディアPET」を始め、「エコディアPTT複合繊維」「エコディアN610」「エコディアPLA」で展開してきた。エコディアN510の開発に至った経緯については「バイオマス由来のナイロンとしてエコディアN610を開発し販売してきたが、エコディアN610はバイオマス度が約6割であり、100%植物由来のナイロンを要望する声が根強かった」(同社)と話す。
エコディアN510の原料は、植物由来のセバシン酸
2023年03月28日