藻類バイオマス利活用が採択 日本ゼオンら参画のプロジェクト 

2023年03月28日

ゴムタイムス社

 日本ゼオンが2021年6月より参画しているMATSURIプロジェクトは3月27日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募したグリーンイノベーション基金事業「バイオものづくり技術によるCO2を直接原料としたカーボンリサイクルの推進」において、「光合成によるCO2直接利用を基盤とした日本発グローバル産業構築」のテーマを提案し、実施予定先として採択されたと発表した。
 ちとせ研究所は、今後「MATSURIプロジェクト参画企業らとともに共同研究開発を加速させ、微細藻類の光合成によるCO2直接利用を基盤とした2050年カーボンニュートラル実現を目指していく」と述べており、同社も参画企業の一員として積極的に関わることで、化石資源の代替としての藻類バイオマスの利活用を実証検討していく。
 MATSURIプロジェクトとは、藻類の大規模培養と事業化に強みを持つちとせグループが主体となり、様々な企業等と共に藻類産業の構築を目指す取り組み。
 同社は2021年6月より同プロジェクトに法人パートナーとして参画しており、藻類の光合成によって得られるバイオマス資源を活用した事業展開を通じ、持続可能な社会の実現を目指すだけでなく、カーボンネガティブになり得る藻類を基とした新しいビジネスの創出にも積極的に取り組んでいく。
 採択された助成事業の事業名は、グリーンイノベーション基金事業「バイオものづくり技術による CO2を直接原料としたカーボンリサイクルの推進」、採択テーマ名は、光合成による CO2直接利用を基盤とした日本発グローバル産業構築、事業概要としては、同プロジェクトで、微細藻類を用い、太陽光をエネルギー源、CO2を直接原料とした、バイオプラスチックや機能性素材などの化学品、燃料、食品や飼料等の商業生産を通じた 2050年カーボンニュートラル実現を目的とした取り組みを実施する。

藻類ビジネスのフロー

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