カネカは3月28日、同社が開発した結晶シリコン太陽電池(ヘテロ接合バックコンタクト型)が、トヨタ自動車の「新型プリウスPHEV」のルーフガラス部分に採用され、3 月 15 日に販売開始したと発表した。
今回採用された製品は、同社の世界最高水準の変換効率を誇る結晶シリコン太陽電池技術を用いており、また表面に配線のないバックコンタクト構造によって、自動車用ガラスに近い意匠性を実現した。これら同社独自技術による高い変換効率と優れた意匠性に加え、曲面状の設計による自動車ボディへの装着が可能となった点が評価され、トヨタの「bZ4X」に続き、今回同社の太陽電池が採用されることになった。
同社は、今後走行距離延長や二酸化炭素削減に貢献するソリューションとして車載用太陽電池の提案を引き続き強化し、電動車へのさらなる採用を目指す。また建物のZEH・ZEB化への寄与など幅広い用途での太陽電池の普及を通じて、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していく。
2023年03月29日