建築ガスケット工業会(二瓶修和会長)は3月24日、技術セミナーを東京・台東区民会館で開催した。参加者は会場参加者42名とオンライン参加者1名の計43名となった。
冒頭、二瓶会長は「顧客からの要求事項や技術規格が年々変わっていく中、技術セミナーの定期的な開催は有意義な機会になる。コロナも収束の兆しを見せつつあり、今後は活発な活動を再開していきたい」と挨拶した。
セミナー前半では、一般社団法人建築開口部協会住宅防火部長の石積広行氏が「防火戸の動向、建築開口部協会の新たな取り組みについて」と題して、改正建築物省エネ法に伴い省エネ性能の向上が義務付けられた防火戸の概況などについて説明した。
続いて、一般社団法人化学物質評価研究機構(CERI)高分子技術部技術課長の菊地貴子氏が「ゴム、プラスチック材料の評価法のご紹介」をテーマにゴムやプラスチックなどの高分子材料の難燃性試験の方法を紹介した。
菊地氏は高分子材料の難燃性試験として、国際規格としても用いられる米国の安全規格である「UL94規格」や「FMVSS 302規格」に基づいた試験法、規定の条件下で試料が有炎燃焼を起こす酸素濃度を測定する酸素指数法、1998年の改正建築基準法で定められたコーンカロリーメーターを用いた発熱性試験などを丁寧に説明した。
セミナーの後半では大塚技術委員長による技術委員会の報告などが行われた。