日本ゼオンが徳山工場で ブルーカーボン・オフセット・クレジット制度参画

2023年04月03日

ゴムタイムス社

日本ゼオンは3月31日、徳山工場において、ジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE)が認証・発行した「Jブルークレジット」を活用した「ブルーカーボン・オフセット・クレジット制度」の取組みに参画したと発表した。
 近年、ブルーカーボン(Blue Carbon)がCO2吸収源として注目されており、各地でブルーカーボン生態系を保全・回復する取り組みが行われている。
 周南市の大島干潟もそのひとつで、徳山下松港内の浚渫工事で発生した土砂を活用して造成した人工干潟に、アマモ場・コアマモ場が新たに形成し、保全活動の継続により現在までに多様な生態系を構築してきている。 同社は JBEを通じて「大島干潟から、つながる周南市ブルーカーボンプロジェクトin徳山下松港」で創出したJブルークレジットを購入・活用することで、同社の生産活動で発生するCO2排出量の相殺に役立てていく。
 同社では、中期経営計画の全社戦略として「カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーを実現する「ものづくり」への転換を推進する」を掲げ、2030年の目標としてCO2排出量50%削減の実現を目指している。
 徳山工場を含む国内5つの生産拠点においても、再生可能エネルギーや証書付の燃料への転換による CO2排出量削減を進めてきた。
 ブルーカーボン・オフセット・クレジット制度への参画は、CO2排出量の相殺だけでなく、近隣地域の自然保護・水産振興・地域振興への貢献にも繋がるため、今後も継続を予定している。
 同社は、引き続き安定・安全操業に努めながらカーボンニュートラルに対して積極的に取り組み、「持続可能な地球」と「安心で快適な人々のくらし」に貢献していく。

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