豊田合成は3月30日、環境保全活動の一環として岐阜県美濃加茂市で行っている里山づくり活動を拡大すると発表した。
同社では、長期環境目標(TG2050環境チャレンジ)の柱の一つに「環境保全・自然共生」を掲げ、ビオトープの設置や河川・干潟の保全、岐阜県・美濃加茂市や静岡県・森町との協働による間伐や下刈りなどを通じた「里山づくり」を行っている。今回、美濃加茂市の「豊田合成 樹守の里」を従来の約1・5倍に拡張し、活動の輪を広げていく。
3月29日に開催した岐阜県および美濃加茂市との拡張に関する協定締結式で、社長の小山氏は「カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーの実現に向けた製品づくりに加え、里山づくりなどの自然共生活動にも力を入れている。これまで以上に岐阜県や美濃加茂市と連携して地域環境保全と地域活性化に貢献していく」と挨拶した。
協定締結式の日時は、2023年3月29日10:00~10:30、場所は美濃加茂市役所、参加者は、岐阜県林政部長高井峰好氏、美濃加茂市長藤井浩人氏、同社社長小山享氏他となる。
里山づくりの今回の活動は、里山づくり、ビオトープの設置、外来種の駆除、干潟の清掃活動となる。
里山づくりでは、山林の間伐や雑草木の刈り取りにより、地面に雨水が浸透しやすい環境を作り、山の土壌が持つろ過機能により水の浄化を促進する。
ビオトープの設置では、絶滅が心配される希少種の動植物などを育成する環境として設置する。
外来種の駆除では、在来種の保護により、本来その土地が持つ生態系を維持する。
干潟の清掃活動では、海洋生物や渡り鳥の保護のため、市民団体が主催する活動に参加する。
2023年04月03日