カネカは3月31日、ジェイアール西日本ホテル開発(JR西日本ホテルズ)と共同して、JR西日本ホテルズが運営する施設から排出される廃食用油を用いた、資源循環の取り組みを開始すると発表した。
カネカ生分解性バイオポリマーGreen Planet(Green Planet)は、石油資源に依存せず、環境にやさしいソリューションを提供したいという思いを原点に開発された。通常は、植物油を原料に生産されるが、同社は原料の多様化を検討し、廃食用油を原料に生産する技術を確立している。
同社は同技術を活かし、JR西日本ホテルズが運営する施設から排出される廃食用油を利用し、それを原料にGreen Planet製品を生産し、JR西日本ホテルズが運営する各施設へ還すことで、資源循環を実現させる。
23年4月以降、同社はJR西日本ホテルズのフラッグシップホテルであるホテルグランヴィア京都の廃食用油を用いてGreen Planet製のストローを製造し、ホテルにて提供する取り組みから開始させる。その後、計画的に対象施設と導入する製品を拡げ、資源循環の輪を拡大していく。
同社は「カネカは世界を健康にする。KANEKA thinks『Wellness First』.」という考えのもと、ソリューションプロバイダーとしてグローバルに価値を提供している。今後もJR西日本ホテルズとの連携を強化しながら、Green Planetの普及を通じてサステナブルな社会の実現を目指していくとしている。