GfK Japanは3月30日、全国のカー用品店、タイヤ専門店、ガソリンスタンド、ホームセンター、インターネットの販売実績データを元に、市場規模相当に拡大推計した2023年2月の自動車用タイヤ、エンジンオイル、バッテリーの販売速報を公表した。
自動車用タイヤ販売は、本数前年比7%減と前年同月を下回った。これは店頭が同15%減と大幅に減少したことに拠るところが大きく、インターネットでは同1%増とわずかに前年を上回った。タイヤ全体の77%(数量ベース)を占める夏タイヤは本数前年比7%減と低調であった。こうした中、オールシーズンタイヤは同31%増と二桁成長を見せた。タイヤ全体の税抜き平均価格は1万595円と前年同月から14%上昇し、店頭では6%、インターネットでは26%上昇した。その結果、金額前年比は6%増とプラス成長であった。店頭では同10%減と減少し、一方インターネットでは同28%増と大幅に伸長した。
自動車用エンジンオイル販売は、販売量(リットル換算)ベースで前年比7%減と低調であった。4L缶の販売は数量前年比1%増で、店頭では同2%増であったことに対し、インターネットでは同10%減であった。4L缶を粘度別にみると、最も販売量の多い0W―20は同3%増で、0W―16は同23%増、0W―30は同25%増と著しい伸長を見せた。4L缶の税抜き平均価格は3940円と前年同月から8%上昇し、店頭では9%、インターネットでは5%上昇した。4L缶の金額前年比は9%増と堅調で、店頭では同11%増であったことに対し、インターネットでは同5%減と前年同月を下回った。
自動車用バッテリー販売は数量前年比9%減で、店頭では同18%減であった一方、インターネットでは同9%増と堅調であった。JIS規格別にみると、構成比の高いB19は数量前年比18%減、D23は同13%減と大幅に減少したものの、B20は同0・3%減に留まった。バッテリー全体の平均価格は前年同月から11%上昇し1万3084円となり、店頭では11%、インターネットでは18%上昇した。結果、金額前年比は1%増と前年をわずかに上回り、店頭では9%減、インターネットでは29%増に達した。