帝人は3月30日、深圳国際会展センター(中国・広東省深圳市)で4月17日から20日に開催されるアジア最大のプラスチック見本市「チャイナプラス2023」に出展すると発表した。今回の出展では、同社の樹脂事業本部が展開する新たな環境配慮型製品であるバイオマスポリカーボネート樹脂(バイオマスPC樹脂)を、日本企業として初めて展示する。
同社は、ISCC PLUS認証に基づいたマスバランス方式を用いてバイオマスPC樹脂を日本企業として初めて生産し、現物を同見本市で紹介する。
バイオマスPC樹脂は、使用原料であるバイオマスBPAが従来の石油由来のBPAと同等の物性であることから、石油由来のPC樹脂と同等の物性を有している。そのため、従来のPC樹脂を使用した自動車・情報通信・医療など、あらゆる分野の製品を容易にバイオマス化することができる。
同社はバイオマスPC樹脂の生産をすでに開始しており、製品の供給体制を整えているため、要望に応じて製品を提供することが可能となる。同社は、今回のバイオマスPC樹脂の展示を通じて、同社における環境配慮型のPC樹脂製品ブランド「パンライトCM(Circular Materials)」のソリューション力をさまざまな業界へ提案していくとしている。