日本ゼオンは4月3日、4年ぶりとなる対面での入社式を開催し、田中公章社長がグループ会社を含めた新入社員129名を前にあいさつした。
田中社長はまず、「4年ぶりとなる対面開催が叶い、皆さん方の表情や反応を直に感じながら対話をすることが出来、大変うれしく思っている」と述べ、「皆さんが無事に社会への第一歩を踏み出すことができたのは、皆さんの日々の努力があってのことだ。しかし、自分の努力だけではない。皆さんが生まれてから今日に至るまで育ててくれたご家族やご親族の支えがあったからこそ、今日こうして社会への第一歩を無事に踏み出すことができたことを思い出し、感謝の気持ちを忘れてはいけない。周囲の方々への感謝の気持ちを忘れずに行動することが、社会の大事な基本であることも心に刻んでいただきたいと思う」と新入社員に常に感謝の心を持ち続けるようにと話した。
続いて、「当社は1950年の創業以来、一貫して革新的で特長ある製品や地球環境に貢献する製品を開発し、グローバルに展開している。こうした当社の歴史の中で培われてきたのは「人のまねをしない、人のまねのできない」製品を追いかける姿勢であり、これが「当社の強み」であると考えている。「まずやってみよう」「つながろう」「磨き上げよう」の三つの行動を『大切にすること』とし、2030年のビジョンとして掲げた「社会の期待と社員の意欲に応える会社」を目指している」と同社の歴史について触れたうえで、新入社員に3つのお願いを促した。
1つ目は「夢を持ち続ける」こと。田中社長は「今抱いている夢をこれからも持ち続け、チャレンジしていく事を忘れないでほしい」と述べた。
2つ目は「会社を変える、ゼオンを変える」こと。田中社長は「世の中は大きく変わっている。今年度の世界経済の見通しは楽観視できるものではなく、当社もその影響を受けるだろう。将来を見据えて会社も変わらなければならないと痛感している。皆さんはこれから仕事を覚えていくが、その仕事は「本当に必要な仕事なのか」あるいは「もっと効率を上げるためにはこう変えた方が良いのではないか」「もっと違うやり方があるのではないか」と、自分の仕事や周囲の仕事、あるいは会社全体を変えるという意識を持って仕事に取り組んでほしい」と述べた。
3つ目は「健康であり続ける」こと。田中社長は「健康は当たり前と思っているかもしれないが、社会人として非常に重要なことだ。これからも病気にならない、怪我をしないと心に決め、皆さん全員が現状より一歩でも健康になるよう心がけ、実行してほしい」と述べた。
2023年04月04日