帝人がICP見直し 4月より適用範囲等改定

2023年04月05日

ゴムタイムス社

 帝人は4月3日、2021年1月から導入しているインターナルカーボンプライシング(ICP)制度について、グループのCO2排出目標の引き上げや、昨今の外部環境の変化などを踏まえて見直しを行い、2023年4月より設定価格や適用範囲などを改定したと発表した。
 対象は、同社排出量(Scope1・2)、サプライチェーンにおける排出量(Scope3 Category1)、社内炭素価格となる。
 適用範囲に関しても、同社CO2排出量については、これまでの設備投資案件に加え、M&Aなどによる投資案件や、調達先変更による再生可能エネルギーへの転換など設備投資を伴わないもののCO2排出量の削減に関わる意思決定案件にまで範囲を拡大する。
 また、同社の活動に関連する他社でのCO2排出量(Scope3)については、他社から購入する原材料に関して、リサイクル材やバイオマス由来原料などに切り替えるための設備投資に対してもICPを適用するなど、サプライチェーン全体でのCO2排出量削減を後押しする。
 同社グループは、今回のICP制度改定により、高まるCO2排出の経営上のリスクに対応するとともに、長期目標である2050年度での同社CO2排出量実質ゼロなどの実現に向けて、さらに取り組みを進めていく。

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