東洋紡、ユピカ全株式売却 三菱ガス化学に譲渡

2023年04月05日

ゴムタイムス社

 東洋紡は4月3日、持分法適用関連会社である日本ユピカ(ユピカ)の同社保有株式を三菱ガス化学に譲渡することに合意し、2023年3月31日に同社が保有する全てのユピカ株式を売却したと発表した。

 ユピカは、同社グループが1970年代に繊維事業から化成品などの新規事業の展開を進める中、同社の重合技術を生かす実行策として、樹脂原料の供給に強みを有する三菱ガス化学と1977年に機能性樹脂事業の合弁会社として設立した。これまで、技術開発や販売、人的交流を通して合弁会社として協力的な運営を進めてきたが、将来に向けたユピカの成長・拡大を目指す上で、グループケミカルチェーンの一部を担い、研究開発でも連携を強めている三菱ガス化学による主導体制とすることが、環境変化への対応、新規事業の創出などに更なる効果を生み出すと判断した。なお同社は、同件に伴う同社連結業績への影響は軽微であるとしている。

 同社グループは、2022年度からスタートした中期経営計画で「サステナブル・グロースの実現」を掲げ、事業ポートフォリオの適正化を経営の重点課題としており、今後も経営資源の配分の検討を進めていくとしている。

関連キーワード: ··

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー