豊田合成は4月4日、ミリ波レーダの透過機能と発光機能を併せ持つ新たなエンブレムを、世界で初めて開発したと発表した(2023年3月末時点、同社調べ)。トヨタ自動車の新型BEV(電気自動車)「LEXUS RZ」に搭載される。
同社はこれまでも、先進運転支援システムを支えるミリ波レーダの透過機能と金属調の見栄えを両立した「ミリ波レーダ対応エンブレム」や、LEDの光でブランドマークを際立たせる「発光エンブレム」を提供してきた。今回開発したエンブレムは、金属調の塗布技術と独自の光学設計技術により、透過と発光の2つの機能を持ち合わせている。また、同製品はBEVの充電状態やドライバーが近付いた際に光で通知する役割(車とユーザーのコミュニケーション機能)も担っており、BEVらしい先進的な機能とデザインの実現に貢献する。
なお、同製品は、トヨタ自動車のプロジェクト表彰における「CE特別賞」を受賞している。
今後も同社は、車の顔として高いデザイン性が求められるフロント部品に、ミリ波レーダやLiDARなどのセンシング機能を融合した新製品の開発を通じ、より安全で魅力的な車づくりに貢献していくとしている。