住友化学は4月3日、クリエイティブスタッフ入社式を開催し、岩田圭一社長が訓示を行った。
岩田社長は、まず、「本日、住友化学の新しい仲間となった皆さんを心から歓迎する。2023年に入り、世界情勢はますます混迷を深めているが、社会が向かう中長期の潮流をしっかりと認識することが重要だ。カーボンニュートラルや生物多様性を実現するに当たっては、さまざまな技術イノベーションとその社会実装が必要とされ、化学産業の果たす役割は今後さらに重要となる。また、デジタル技術の革新は目覚ましいスピードで進み、シンギュラリティ到来が予想される中で、新たなビジネスモデルの構築が求められる。このような時代を歩んでいく門出にあたり、2つのことをお伝えしたい」と語った。
1つ目は「総合化学の多様性を楽しみ、価値創造による社会へのインパクトを実感する」として、「総合化学が持つ技術、市場、地域、人材といった多様性を楽しみ、身近なところから新たな価値を生み出してほしい。また、住友化学が長きにわたって培ってきた舞台設定を生かして、おのおのの役を演じ切るなかで、自身の仕事が社会を良くすることに直接つながっているというやりがいを実感してほしい」とした。
2つ目は「安全・コンプライアンスを自らの意志として実践する」として、「住友化学では『安全をすべてに優先させる』という理念を従業員全員で共有しながら業務に当たっている。『安全が優先する』ではなく、自らの意志として『安全を優先させる』ことを強く意識してほしい。コンプライアンスについても同様だ。企業は社会からの信頼で成り立つもの。これからの会社生活では、一人一人がコンプライアンスの重要性をジブンゴト(自分事)として肝に銘じ、実践してほしい」と語った。
最後に、岩田社長は、「最後に、皆さんが、社会人として、また企業人として、長く充実した人生を過ごされることを祈念し、お祝いと歓迎の言葉とする」と締めくくった。