日本インシュレーションは4月10日、けい酸カルシウム耐火被覆材「ニュータイカライトR」を使用した柱・梁の軽鉄下地工法1時間耐火認定を、2023年2月28日に新たに取得し、2023年4月より取り扱いを開始すると発表した。
これまでの鉄骨造の耐火建築物においては、①吹付ロックウール工事、②軽鉄下地工事、③仕上げボード工事の3工程が一般的な工法だったが、けい酸カルシウム耐火被覆材「ニュータイカライトR」を使用した同工法は①吹付ロックウール工事を省略でき、現場施工となる耐火被覆工事の工程を短縮することが可能となる。
吹付ロックウール工事を省略することで、工程を短縮できるだけでなく、柱梁の仕上がりサイズを小さくでき、軽鉄下地の取付方法によっては更にコンパクトに納めることができる。
同工法では、水平目地部の金物下地材を使用しなくとも耐火認定を取得しているため、強化石膏ボードの耐火被覆認定工法と比較して、軽鉄下地工事の制限が少なく施工しやすい工法となっている。また、けい酸カルシウム板の製品比重は強化石膏ボードの約3分の1と軽く、加工性が高いので、施工時の取り回しが容易となる。通常の内装ボード工事と同じような施工手順で、耐火被覆の施工ができる。
同工法では、適用範囲の評価で適用可能な仕上げバリエーションを最大限広げた認定内容になっている。JIS規格鋼材に加え、大臣認定鋼材など多くの材種の鋼材に適用可能となっている。
「ニュータイカライトR」は、2018年以降に各種の耐火認定構造を取得した同社の最新の耐火被覆材で、素材そのものが明るく美しい、けい酸カルシウム耐火被覆板となっている。意匠性の高い形状加工もでき、耐火品質は目視にて容易に確認できる。工場でのオーダーサイズプレカットが可能であるため、現場での加工・廃材を極少化でき、大規模な粉じん飛散防止養生の必要もなく、施工者にもやさしい商品となっている。