クラレは4月10日、今年で20回目となる社会貢献活動「ランドセルは海を越えて」の旅立ち準備を、4月8日に都内の倉庫で実施したと発表した。
「ランドセルは海を越えて」は、6年間の思い出が詰まったランドセルを全国から寄付いただき、アフガニスタンの子どもたちにプレゼントする活動。
2004年に開始し、これまでに約15万個のランドセルが海を渡った。第20回目となる今年は約7800件の応募をいただき、川原社長や今年入社した新入社員68名、同社社員でもある女子スキージャンプの髙梨沙羅選手など、約200名の社員ボランティア、関係者が力を合わせて、色とりどりのランドセルを開梱・検品・箱詰めした。
開会式で川原社長は、「アフガニスタンの子どもたちの笑顔を思い浮かべながら、また、ランドセルを提供してくださった方々の思いを考えながら、その懸け橋として心を込めて作業を行いましょう」と話した。
作業は、届いたランドセルを段ボール箱から取り出し、目立つ汚れや大きな破損がないかなどを確認するところから始まった。
その後、検品を終えたランドセルは、ボランティアの手によって新しいダンボール箱に箱詰めした。また、現地の子どもたち一人ひとりに行きわたるように、一緒に送っていただいたノート、鉛筆、クレヨンなどの学用品も仕分けを行い、梱包した。
新入社員たちは、さまざまな思いの詰まったランドセルを前に感銘を受けながらも、手際よく作業を進め、早くも息の合った働きを見せていた。
社員の一人として参加した髙梨選手は、「集まったランドセルは、持っていた人たちの気持ちが詰まった宝物なんだなと思った。これから使ってくれるアフガニスタンの子どもたちに届けられたら」と感慨深げに話した。
旅立ちの準備を終えたランドセルは今後、日本を出発し、秋から冬にかけて、アフガニスタンの子どもたちの元に届ける予定となる。
同社は、ランドセルを寄付してくれた方へ、感謝を述べている。
2023年04月17日