旭化成建材は4月4日、山口県岩国市の岩国工場の閉鎖を決定したと発表した。
岩国工場は、1970年5月に既製コンクリートパイルの製造工場としてスタートし、1974年5月からは軽量気泡コンクリート(ALC)の製造を開始した。2004年12月に既製コンクリートパイルの製造を終了して以降は、西日本を中心にALCの製造・供給拠点として重要な役割を果たしてきた。
しかし、ALCの需要は建築需要の縮小に伴う形で漸次減少してきており、2020年度以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響等による需要減により急激に販売量が減少している。
また、近年は大幅な原燃料高騰に伴うコスト増により収益が大きく悪化している。同社としては、ALCの最適生産体制を構築し、収益性向上および安定供給を目指すため、このたび岩国工場の閉鎖を決定した。
岩国工場の生産品種は、軽量気泡コンクリート(ALC)パネル(「ヘーベル」、「ヘーベルライト」)、従業員数は、約70名、工場所在地は、山口県岩国市通津字南白崎3915となる。
今後の対応としては、2023年9月末、生産終了予定、2025年3月末、工場閉鎖予定となる。
岩国工場から供給していたエリアへは、同社、岐阜県瑞穂市の穂積工場および、茨城県猿島郡境町の境工場より供給する予定。
岩国工場の従業員については、原則として同社内で再配置することを予定している。
2023年04月18日