ミシュランは4月20日、Hondaと共同開発した公道も走れるサーキット用スポーツタイヤ、「MICHELIN PILOTSPORT CU2 CONNECT(ミシュラン パイロット スポーツ カップ 2コネクト)」を装着した「CIVIC TYPE R (シビック タイプ アール)」が、ドイツのニュルブルクリンク北コースで、性能評価のための走行テストを行い、FFモデルで最速となる、7分44秒881のラップタイムを記録したと発表した。
シビック タイプ アールに標準装着の「MICHELIN PILOT SPORT 4 S(ミシュラン パイロット スポーツ 4エス)」の開発ノウハウ活かし、Hondaと新たにミシュラン パイロット スポーツカップ 2 コネクトを共同開発。サーキットでの走行性能をより引き出し、ドライグリップ性能を向上させるとともに、バランスのよいハンドリングを実現している。
シビック タイプ アールは、スポーツモデルの本質的価値である「速さ」と官能に響く「ドライビングプレジャー」が両立する究極のピュアスポーツ性能を目指し開発した。
最速ラップタイプを支えた主な開発技術は、先代モデルの2・0L VTEC TURBOエンジンをベースに、ターボチャージャーの刷新などにより最高出力243kW、最大トルク420N・mに向上という点や、フロントグリル開口面積拡大や、ラジエーターの有効開口面積の拡大等により、冷却性能および排熱・空力性能を向上という点。
その他、フロントとリアともに、細部の形状にこだわったデザインにより効果的にダウンフォースを向上させ、限界走行時における安定性を実現という点や、先代から採用している2ピースディスクブレーキシステムのマスターパワーの特性を変更し、低速から高速までのさらなるブレーキのコントロール性の向上を追求、また、ブレーキへの導風効率を高めたことで、クローズドコースでの連続走行時におけるブレーキ温度の上昇を低減し、安定したブレーキ効力と耐フェード性を実現という点となる。
シビック タイプ アール開発責任者、柿沼秀樹氏は「Ultimate SPORT 2・0をグランドコンセプトに描き、圧倒的な速さとグランドツアラー性能を兼ね備えた新世代TYPE Rを進化させる上で、ハイパワーFF車が持つ諸元と運動特長に、より一層照準を合わせたタイヤ開発をする必要があった。そんな私たちからのオファーにミシュランが快く手を挙げていただき、タッグを組むことになった。かつてのFF車にはない265mm幅のワイドタイヤでありながら、ミシュランが持つ独創的な技術で、我々の高い要求を叶えるシビック タイプ アール専用のミシュラン パイロット スポーツ 4エスが完成した。その上で、シビック タイプ アールの優れたサーキット性能を、最大限に満喫したいユーザーのために、サーキット走行により照準を合わせたミシュラン パイロット スポーツ カップ 2コネクトを共同開発し、その証としてH0(エイチゼロ)マークの刻印を施している。ニュルブルクリンクのタイムアタックにおいては、この共同開発のミシュラン パイロット スポーツ カップ 2コネクトを履くシビック タイプ アールの高い性能が遺憾なく発揮されたことで、ミシュランと共に、ニュルブルクリンクFF車最速の達成を実現することができた。是非皆様もこの共同開発したミシュラン パイロット スポーツ カップ 2コネクトで、進化したシビック タイプ アールのサーキットパフォーマンスを余すことなくお楽しみ頂ければ幸いだ」とコメントしている。
2023年04月21日