DICは4月21日、同社の子会社であるDICグラフィックスが、今年2月に発表した白インキの価格改定に加えて、グラビア・フレキソインキのカラーインキ、接着剤、製缶用塗料、金属缶用のカラーインキについても、2023年5月1日出荷分より価格改定すると発表した。
対象製品と価格改定幅は、グラビア・フレキソインキのカラーインキは50~100円/kg、メジューム・ニスは30~50円/kg、接着剤の主剤は50~80円/kg、硬化剤は50~100円/kg、製缶用塗料が50~70円/kg、金属インキが70~100円/kgとなる。
白インキの主原料である酸化チタン以外でも顔料、樹脂、容器費など各製品の主原料価格は高止まりしている状況が続いている。加えて、昨今の世界情勢に伴うエネルギー価格の⾼騰により、電気・ガス代などのユーティリティ費、物流費、設備保全などの大幅なコスト増加も引き続き収支への圧迫要因となっている。
同社では自助努力による吸収を続けてきたが、今後の安定供給と品質の維持・向上を図るためには追加での価格改定が避けられないと判断し、価格改定を決定した。