BASFは4月24日、スイスのカイステンおよび米国アラバマ州のマッキントッシュの製造拠点で生産されている特定のプラスチック添加剤のグレードが、ISCC PLUS認証(国際持続可能性カーボン認証)を取得したことを発表した。同社は今回の認証によって、マスバランス・アプローチで再生可能原料を使用することで製品カーボンフットプリント(PCF)を低減する、持続可能な主力プラスチック添加剤のグレードを提供できるようになる。
ISCC PLUS認証は、バリューチェーン全体での再生可能原料の使用を保証するものであり、国際的に認められたマスバランス方式の認証制度として知られる。
同認証によって、同社はプラスチック添加剤の顧客に対して、特定の製品のマスバランス認証を提供できるようになる。マスバランス認証の一環として、再生可能原料の投入から持続可能性を掲げる最終製品までの、生産・加工・流通過程の管理を証明する必要がある。スイスと米国の製造拠点は認証を受けたパイロットサイトであり、今後は世界的に導入される予定となっている。また、顧客は、化石資源の代わりに再生可能原料を使用し製造された、より持続可能で且つ高機能な酸化防止剤を選択できるようになる。
同社は、プラスチックの新しい価値を創出しながら、持続可能性に大きく貢献するイノベーションを推進するとしている。