グッドイヤーは4月24日、ランチアの最新コンセプトカー「Lancia Pu+Ra HPE」の専用タイヤを開発するメーカーに選ばれたと発表した。
「Lancia Pu+Ra HPE」は、デザイン、快適な車内空間、サステナビリティ、電動化、テクノロジーの面で新時代のランチアブランドのビジョンを具現化した100%電気自動車である最初のコンセプトカーとなる。
同社はこのコンセプトカーのために、カスタマイズしたタイヤサイドウォールデザインを含むユニークなコンセプトタイヤを開発し、車のリムとタイヤのシームレスな融合を実現し、コンセプトカーの豪華でプレミアムな外観に華を添えている。
タイヤのサイドウォールは非常に高い空力性能を実現し、エネルギー効率を高めている。また、電気自動車の瞬間的なトルクに耐えられる特殊なタイヤ構造になっている。
同社EMEAリージョナルテクノロジーディレクターのローラント・コラントニーオ氏は、「グッドイヤーが125周年を迎えた今年、生まれ変わったランチアブランド誕生のパートナーとなり、自動車業界のパイオニアである2つのブランドがこの栄光の瞬間に再び集えたのは、素晴らしいこと。カスタマイズ、エアロダイナミクス、デザインなど、既成概念にとらわれない発想が必要なこのコンセプトタイヤの開発に携われたことに、私たちはとても感動している。私たちとランチアの技術的な専門知識を融合させ、美観を保ちながらエネルギー効率を高める、シームレスなタイヤとリムの融合を実現することが不可欠だった。」としている。
同社は世界屈指の大手タイヤ会社。従業員数は約7万4000人で、世界23か国、57の生産拠点を展開している。米国オハイオ州アクロンとルクセンブルグのコルマーベルグの2か所に技術開発センターを有し、技術・性能の両面でタイヤ業界の標準を形づける最先端の製品とサービスを開発している。
2023年04月27日