三菱ケミカルグループは4月25日、石油化学製品について価格改定を実施することとし、取引先との交渉を開始すると発表した。
対象製品は、アセトン、メチルイソブチルケトン、ダイアセトンアルコールで、改定幅は、アセトンが1kg当たりプラス12円以上、メチルイソブチルケトン、ダイアセトンアルコールが、1kg当たりプラス30円以上、加えて荷姿がドラム缶、石油缶の場合は鋼材費価格高騰分を改定するとし、改定時期は、2023年4月26日出荷分からとなる。
今般のエネルギー価格急騰に伴い、当該製品の生産にかかる電気・蒸気などの用役費に加え、物流保管費などの諸経費 、修繕費等の固定費の上昇も避けられない事態となっている。こうした大幅なコストアップ分を、自助努力のみで対応することは困難と判断し、採算是正と安定供給維持のため、上記価格改定を実施せざるを得ないとの判断に至った。