関西ゴム技術研修所(駒水謙二所長)は4月26日、創立60周年記念講演会と記念式典を大阪科学技術センターで開催した。会場には協力企業・団体・講師ら54人が出席し、創立60周年を祝った。
記念講演では山口幸一名誉所長が登壇し、「ゴムと共に60年」という演題で同氏のゴム技術者としてのあゆみを振り返った。
山口名誉所長は冒頭「創立60周年というめでたい場で講演させていただくこととなり大変感謝している」と感謝の意を伝えたのち、
記念式典では、駒水所長の開会挨拶や来賓祝辞のほか、祝電が披露された。その後、派遣協力企業をはじめ、見学・実習協力団体、永年担当講師、永年担当運営委員、特別功労者として山口幸一名誉所長と一般財団法人化学物質評価研究機構大阪営業所に感謝状が贈呈された。
その後、駒水所長が「ゴム 先人に学ぶ」と題して同研修所60年の歴史を紹介した。
同研修所は昭和37年(1966年)に関西地区でのゴム産業の技術者不足を解消すべく、「ゴム技術者は我々ゴム業界の手で育てよう」の理念の元大阪ゴム工業会の一部事業主と日本ゴム会関西支部役員により開設された。以来アジアで唯一のゴム学校として、ゴム関連企業に勤務する社員を対象にゴム技術についての総合的・専門的な教育を実施してきた。これまでに2400名の卒業生を輩出しており、卒業生間の交流も盛んだという。
駒水所長は「先人の目標を受け継ぎ、講師の技術者や運営関係者は強い責任感を持って研修を継続している。60年の長きにわたり研修生を派遣した企業、講師のゴム技術者、運営関係者の功績に感謝するとともに今後も支援いただけるように励んでいく」と抱負を語った。
最後に藤田潤副所長が閉会の挨拶を行った。
記念式典が終了後、場所を移動し記念祝賀会が行われた。駒水所長が乾杯のあいさつをし、川上康裕経済産業省近畿経済局産業部次長の乾杯の発声で祝賀会が開かれた。
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