豊田合成の23年3月期業績は、売上収益が9518億7700万円で前期比14・7%増、営業利益が350億6900万円で同 2・6%増、税引前利益が353億2300万円で同6・3%減、当期利益が160億400万円で同31・5%減となった。
売上収益は米州・アジアなどの主要顧客の生産回復や円安による為替影響などにより増収となった。利益は合理化努力や増販効果、原材料価格高騰分の売価反映などで営業利益は増益となった。
地域別では日本の売上収益は3941億円で同1・3%減と概ね横ばいとなった。固定費の増加や前期一過性の特殊要因の反動等により、セグメント利益は63億円で同60・0%減となった。
米州の売上収益は、主要顧客の生産回復や円安による為替影響等より 3294億円で同36・9%増。セグメント利益は159億円で同281・3%増となった。増販効果や合理化努力、原材料価格高騰分の売価反映などにより増益となった。
アジアの売上収益は、主要顧客の生産回復や円安による為替影響等より、2783億円で同23・2%増だった。利益は中国での子会社の減損等により減益となるも、タイ・インド等の増販効果等により、セグメント利益は166億円で同 9・1%増となった。
欧州・アフリカの売上収益は 285億円で同5・7%増となり、円安による為替影響などにより増収となった。セグメント損失は37億円(前期損失9億円)となった利益面は減販影響に加えて、23年度に生産終了を予定する英国子会社での製品移管に伴う費用引当てなどにより損失となった。
製品別にみると、ウェザストリップ製品の売上収益は1073億円で同14・5%増、機能部品の売上収益は1548億円で同6・6%増、内外装部品の売上収益は3536億円で同7・8%増、セーフティシステム製品の売上収益は3359億円で同27・7%増となった。
24年3月期連結業績予想は、売上収益は9200億円で前期比3・3%減、営業利益は400億円で同14・1%増、税引前利益は400億円で同13・2%増、当期利益は250億円で同56・2%増を見込んでいる。