ADEKAは4月27日、同社連結子会社のADEKA KOREA CORPで先端半導体メモリ向け高誘電材料「アデカオルセラ」シリーズの生産設備増強の決定したと発表した。
5G通信の拡大やAI、メタバースをはじめとした高度ICT社会の実現に向けて、半導体市場は2030年に1兆ドル規模に成長すると見込まれている。半導体メモリは大容量化や消費電力削減等のニーズを背景に微細化や三次元実装化などの技術革新が急激に進行している。これに伴い半導体材料は、新しい製造プロセスや微細化構造に対応するべく、新たに複数の材料が必要になってくると言われている。
同社の先端半導体メモリ向け高誘電材料「アデカオルセラ」シリーズは、世界シェアNo.1の半導体材料。半導体の微細化に欠かせない製品群として現行世代からさらに数世代にわたって使用される見通しであるため、積極投資を実行している。2022年7月には、今後の需要増に安定供給で応えるべく、生産能力増強の投資を決定し、現在建設中。
この度半導体材料の新たな需要に応えるため、「アデカオルセラ」シリーズのラインナップ拡充を目的として、生産設備を増強する。投資金額は21億円、営業運転開始は2023年度中を予定している。
同グループは今後も日本をはじめ、韓国、台湾、米国において、半導体材料関連の研究開発・生産・販売体制の強化・相互連携により、高度ICT社会の実現に貢献していく、としている。
2023年05月09日