ダイセルは5月8日、同日に熊本大学と包括的な連携に関する協定を締結したと発表した。
2022年10月に同社は、熊本大学の産業ナノマテリアル研究所と「ワンタイムエナジー共同研究講座」を開設した。
今回の包括連携協定の締結によって、共同研究講座を基盤として、同社の有するワンタイムエナジー技術などと熊本大学の有する知識、技術を融合することで、同社が創業以来培ってきたユニークな素材や技術を最大限に活用し、「健康(ヘルスケア)、安全・安心、便利・快適、環境」の4つの事業領域において、まだ世の中にない新たな価値を共創して社会実装に繋がる研究、人材育成、地域連携等について、相互に協力し、双方および地域社会の発展に寄与することを目指す。
連携事項としては、同社のワンタイムエナジー技術などの活用に関すること、4つの事業領域に関わる研究開発及び社会実装に関すること、オープンイノベーションの推進に関すること、その他相互に合意した事項となる。
具体的な研究テーマは、「共通」爆轟法ナノダイヤモンド合成および基礎物性、「健康(ヘルスケア)」次世代投与デバイスの用途探索、スマートセルインダストリー基礎技術探索、「安全・安心」セイフティデバイスの基礎検討に関する連携、「便利・快適」異材接合へのワンタイムエナジー利用、「環境」森林資源(木材)活用のためのワンタイムエナジー利用となる。
ワンタイムエナジーとは、同社が推進するただ一度だけ、瞬時に、確実に、安全に動力を生み出すことができる技術を意味しており、モビリティ分野において社会実装している。
今後、本包括連携協定での研究成果をもとに、4つの事業領域において「確実性」や「緊急性」が要求される様々な分野での社会実装を進め、人々が安全で安心に生活できる社会の実現に貢献していく。
2023年05月09日