住友理工の23年3月期決算(IFRS基準)は、売上高が5410億1000万円で前期比21・3%増、事業利益は178億7000万円で同176・3%増、営業利益は165億6000万円で同14・9倍、当期利益は66億8300万円(前期は63億5700万円の損失)となった。
事業セグメント別では、自動車用品の売上高は4802億8100万円で同24・2%増、事業利益は147億7400万円で同633・6%増となった。売上高は中国を除く地域で主要顧客の生産台数が増加したことに加え、円安の進行による為替換算の影響もあり増収となった。事業利益は販売数量増加や原燃料価格高騰分の一部価格転嫁などにより増益となった。
一般産業用品の売上高は607億2900万円で同2・7%増、事業利益は30億9600万円で同30・5%減となった。売上高はプリンター向け機能部品や高圧ホースは、主要顧客の出荷台数減少などで減収。一方、インフラ分野における橋梁用ゴム支承の受注増加や、円安の進行による為替換算の影響で一般産業用品全体で増収となった。事業利益は主に出荷台数減少や原燃料価格高騰などで減益だった。
所在地別では、日本の売上高は2063億円で同7・8%増、事業利益は20億円で同24・6%増、米州の売上高は1473億円で同49・1%増、事業利益は31億円(前期は76億円の損失)、アジアの売上高は1895億円で同13・0%増、事業利益は156億円で同4・6%増、欧州その他の売上高は613億円で同27・8%増、事業利益は25億円の損失(前期は18億円の損失)となった。
24年3月期通期業績の売上高は5600億円で同3・5%増、事業利益は200億円で同11・9%増、営業利益は191億円で同15・3%増、税引前利益は157億円で同5・3%増、当期利益68億円で同1・8%増を見込んでいる。