日東化工の23年3月期業績は、売上高が38億3900万円で前期比11・0%増、営業利益は200万円で同96・3%減、経常損失は4100万円(前期1億800万円の利益)、当期純損失は9000万円(前期は8800万円の利益)となった。
売上高は原材料・エネルギー価格の大幅な高騰に対応すべく販売価格の改定に取り組んでいることや、ゴム加工事業における新規案件の受注などにより増収。一方、利益面は、増収やコスト削減施策などによる効果はあるものの、原材料・エネルギー価格の高騰に対する販売価格改定の浸透が遅れていることや、繰延税金資産の取崩しを行ったことなどにより減益となった。
セグメント別にみると、コンパウンド事業の売上は20億200万円で同6・7%増となった。ゴムコンパウンドの受注が堅調に推移したことなどにより、コンパウンド事業全体として前年同期を上回る売上高となった。
ゴム加工事業の売上高は18億1000万円で同16・0%増となった。ゴムシートにおける新規案件の受注に加え、ゴムマットでの受注が好調に推移したことにより、ゴム加工事業全体は前年同期を上回る売上高となった。
なお、同社は5月8日付で公表した「株式併合、単元株式数の定めの廃止及び定款の一部変更に関するお知らせ」に記載のとおり、今後の一連の手続を経て、6月19日に上場廃止となる予定のため、通期業績予想の公表を控えるとしている。
2023年05月11日