ミドリ安全は5月11日、荷崩れ防止カバー「包みラップレス」を、5月1日より各種WEBサイトなどで販売を開始したと発表した。
従来、物流や倉庫の現場では、荷崩れ防止のためにストレッチフィルムという梱包フィルムで搬送物を固定するケースが一般的だった。搬送物に巻きつけて固定するストレッチフィルムは安価な反面、一度使うと再利用できず大量のゴミが発生することが問題視されてきた。
同社では、このような物流現場の廃プラスチック問題を解決するために、 2021年5月より、独自開発した荷崩れ防止カバー「ラップレス」を販売している。
ラップレスは、同社の「無縫製手袋製造技術」を応用することで、縫い目を作ることなく、高い伸縮性と耐久性を持ち合わせた製品として商品化が実現した。
国内トラック輸送を想定し、跳ね上がり振動試験(JIS Z 0200)にてレベル3の固定力を実現し、汚れたら洗濯機などで洗って繰り返し使えるため、環境にも優しいカバーとなる。また、フィルムカット時の切創事故も軽減することができる。
物流業や倉庫業、製造業などの配送シーンで活用できる他、防災備蓄品などの荷崩れ防止として自治体や学校、病院などでも活用できる。
2021年5月の「ラップレス」発売以降、環境問題に注力している企業より多くの評価を受け、要望の多かった「締め具合調整機能」や色付きモデルの開発に着手。この度、マジックテープ式の「包みラップレス」を新たに開発し、販売を開始した。
素材にはリサイクルポリエステルを使用し、3回使用した場合の1回あたりの廃棄焼却時CO2排出量は約381・2gと、ストレッチフィルムを使用した場合の1パレットあたりの排出量約460・5gと比べ、79・3gのCO2排出量削減に繋げることができる(繰り返し使うことで、更に多くのCO2排出量削減効果が期待できる)。
素材も伸縮性が高くサイズ調整がしやすく、用途に応じてパレット用(約幅75cm✕長さ320cm)とストックカート用(約幅75cm×長さ230cm)の2種類の大きさから選べる。色は汚れが目立ちにくいグレーだが、発注条件に応じてご要望の色にもお応えする。
「包みラップレス」の発売を記念し、2023年5月下旬より先着300社限定で「無償サンプルキャンペーン」を実施する。
キャンペーン内容は、新商品「包みラップレス パレット用」、新商品「包みラップレス ストックカート用」、「ラップレス」の3商品の中から先着でいずれか1商品を無償提供(各100枚、計300枚<先着申込み順>)となる。
ストレッチフィルムの主な問題点は、使い捨てのため大量のゴミが発生、産業廃棄物として廃棄物業者による回収処理が必要、巻きつけて固定するため作業に時間がかかる、フィルムカット時に切創事故の可能性ありなどとなるため、包みラップレスを更に繰り返し使えば使うほどCO2排出量削減に貢献できる。
「包みラップレス」のパレット用での装着方法は、端を段ボールの間に挟み込み、もう片方の端を持ち、段ボールの周りを一周し、しっかり締めながらマジックテープを留めることで装着できる。
ストックカート用(一例)での装着方法は、マジックテープを留めて輪にし、段ボールの上から輪をかぶせる、上下を整えて締め具合を調節することで装着できる。
ラップレスシリーズのイメージキャラクターは、「包みラップレス」キャラクター ミドリのモモンガ「つつむモン」と、「ラップレス」キャラクター 浮遊する妖精「パオパオ」となる。WEBサイトではキャラクターのオリジナル壁紙をDLできる。
2023年05月15日