ユニチカが三光と共同開発 ノンハロゲン系難燃PETマスターバッチ

2023年05月16日

ゴムタイムス社

 ユニチカは5月15日、同社と三光の共同で、各種樹脂に難燃性を付与するノンハロゲン系難燃PETマスターバッチを開発したと発表した。
 難燃製品の世界市場は繊維製品、電子部品、建築製品、自動車分野での需要の高まりを受けて、2030年まで年5%以上の成長が予測されている。
 同社と三光はこの状況に対応するために、ノンハロゲン系難燃PETマスターバッチを市場投入するとともに、国内外に向けた積極的な販売体制を整えることにより、新規顧客開拓を進めていく。
ノンハロゲン系難燃 PET マスターバッチの特徴は、ノンハロゲン系難燃成分を高濃度で共重合したポリエステルの難燃マスターバッチであるという点、難燃成分の濃度が異なる2タイプをラインナップしているという点、用途や難燃性の要求に応じてベース樹脂(PET, PBT 等)に任意の比率でブレンド可能という点、ベース樹脂に対するブレンドが容易で分散性も良好という点や、難燃成分のブリードアウトが起こらず繊維や成形体の性能の低下がなく、難燃性が発現する推奨配合量は15%~35%程度という点となる。
ノンハロゲン系難燃 PET マスターバッチの安全性は、食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度に収載、化審法登録済(7-2594)となる。
 今後の展開として、ノンハロゲン系難燃PETマスターバッチは市場投入により、衣料用繊維、インテリア関係、産業用資材、フィルム、シート、成形用途に対し採用拡大を進めていく。
 また、国内のみならず、アジア圏、欧州、北米を中心に海外顧客開拓を進めることで、3年後には売上高10億円を目指していく。

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