ブリヂストン 荒川 詔四社長 -2012年1月1日号掲載-
環境対応商品充実図る 事業活動に沿うCSRを実践
2013年以降は年率5%超の成長を目指す
ブリヂストンの荒川詔四社長は昨年11月30日、東京・中央区の本社で記者会見し、2011年を振り返るとともに、経営の中核に位置づけるCSRについての考え方について言及した。荒川社長は「事業活動に沿ったCSR活動を実践すると明言。グループ各社のCSRに関する課題を「より進捗させるために活動の透明性を高めていく」などと語った。
―2011年を振り返っての感想は。
荒川社長 円高の進行や原材料価格の高騰など不安定な状況が続き、東日本大震災の発生やタイの大洪水など自然災害に見舞われた一年だった。当社にとっては、2011年が創立80周年の節目の年で、毎年ローリングは行っているが新たな中期経営計画を策定した。
市場環境は大変厳しい状況で推移したが、計画に沿って2012年にはROA6%の達成を目指したい。
―中期経営計画2011の内容は。
荒川社長 新中計の「MTP2011」は、対象年度を2012年から2016年までの5年間とし、一昨年の中計策定時点からの事業環境の変化を反映し、必要と考える戦略・施策を追加・更新することで新たに策定した。
戦略商品拡大・販売ミックスの良化、合理化努力の最大化、徹底した資産のスリム化の各カテゴリーに含まれる個別施策を無駄なく、戦略的方針の下、確実かつタイムリーに推進し、2012年にROA6%を達成させたい。また、2013年以降も「更に上」を目標に、着実にROAを改善させる計画だ。
具体的に「更に上」を目指す取り組みは、土俵を変える取り組みを進めていくことだ。土俵を変える取り組みは、当社グループのあらゆるリソースを駆使して他社に対して大きな優位性を確保する戦略。
―具体例な施策は。