フコクの23年3月期連結決算は、売上高が823億1800万円で同15・1%増、営業利益は20億1000万円で前年同期比14・9%増、経常利益は31億3900万円で同24・4%増、当期純利益は21億3500万円で同2・4%増となった。 セグメント別では、機能品事業の売上高は333億6100万円で同7・9%増、セグメント利益は26億8900万円で同14・3%減となった。自動車メーカーの生産調整による操業度低下があったが、為替換算の影響により増収となった。原材料価格の上昇と輸送費の高騰の影響が大きく減益となった。
防振事業の売上高は347億2400万円で同22・5%増、セグメント利益は15億1400万円で同83・6%増。売上高は建設機械向けの受注好調と電気自動車向け新製品の販売、及び為替換算の影響で増収。セグメント損益は合理化効果と金具鋼材費の上昇を販売価格へ転嫁したことで増益となった。
金属加工事業の売上高は64億8000万円で同17・8%増、セグメント利益は200万円の利益(前年同期は1億7500万円の損失)となった。売上高は建設機械向けの受注好調により増収。セグメント損益は、合理化効果と金具鋼材費の上昇を販売価格に転嫁して黒字転換した。
ホース事業の売上高は51億3400万円で同17・3%増、セグメント利益は1億1600万円で同24・0%増。売上高は受注が回復基調で増収となった。
産業機器事業の売上高は33億8000万円で同11・0%増、営業利益は6億700万円で同16・7%増となった。
24年3月期の連結業績予想は売上高が880億円で同6・9%増、営業利益は39億円で同94・0%増、経常利益は40億円で同27・4%増、当期純利益は29億円で同35・8%増を見込んでいる。
2023年05月15日