ニチリンの23年12月期第1四半期連結決算は、売上高が170億8300万円で前年同期比12・3%増、営業利益は23億3000万円で同27・7%増、経常利益は24億7300万円で同8・9%増、四半期純利益は11億1400万円で同11・9%減となった。
日本の売上高は83億8300万円で同8・6%増、営業利益は7億2900万円で同7・0%増。国内およびアジア向けを中心とした販売回復や円安に伴う外貨建て売上高の増加により増収増益となった。
北米の売上高は31億4000万円で同24・4%増、営業利益は2億5700万円で同79・7%増となった。北米市場は、半導体等部品の供給不足は改善傾向であったため増収となった。また、利益面では人手不足と人件費の上昇に対して一部生産を日本、アジアへ移管したことや物流の見直しなどにより増益となった。
中国の売上高は29億1400万円で同8・4%減、営業利益は3億8800万円で同5・4%増となった。EV化が加速する中、日系自動車メーカーのガソリン車販売の低迷に加えて、半導体等部品の供給不足や新型コロナ下で積上げた在庫の調整の影響を受けた。
アジアの売上高は53億2900万円で同17・4%増、営業利益は7億9400万円で同11・8%増。半導体等部品の供給不足による顧客での生産調整が改善傾向であることから、増収増益となった。
欧州の売上高は15億9000万円で同11・8%増、営業利益は2200万円(同0円の営業損失)となった。ウクライナ情勢や半導体等部品の供給不足による顧客での生産調整が改善傾向であることから、増収増益となった。
23年12月期通期の連結業績予想は、売上高は680億円で同6・0%増、営業利益は82億円で同66・8%増、経常利益は84億円で同0・6%減、当期純利益は46億円で同0・5%増を見込んでいる。
2023年05月17日